PSUイルミナスの野望、及びPSO2(予定)での日々の出来事を書いてます。
架空星
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PSU二次小説 第1.5部 ~新たなる力の芽吹き~

EGILさんの小説を読んでいるうちに、
自分でも小説を書いてみようかなと思って
自分なりに自キャラを元にした小説を書いてみました。
なにぶん、素人なのでお目汚しになると思いますが
大目に見てやってください(´ω`;)
実はこの小説が、EGILさんの第2部への伏線も含まれています。
ゲーム内でいろいろ話しているうちに
妄想が広がっていって…という感じですw
ですので第1.5部ということになります。
新たなる力の芽吹き
「…だ。…か……い…。」
なんの音だろう。
長い眠りから覚めた感じがする。
周りからいろいろな音がする。
…声?でも1人じゃない…何人もの声がする。
「もう意識はあるはずだが…」
ゆっくりと目を開けてみる。
白衣を身に纏い、メガネをかけた男性が覗き込むように見つめていた。
「起動したようだな。各部動作チェック。そのままモニタリングを続けろ。」
起動…?そうだ…私はキャスト。
「YN-01、まずは最初のテストだ。お前は誰か答えてみろ。」
変な質問と思いながらも、瞬時にデータベースから個体識別番号、コードネーム等の情報が引き出される。
そして音声回路を通じて発音する。
「型式番号YN-01、コードネーム、イリア。ガーディアンズ次世代キャスト研究開発部門所属。」
「…よし、ちゃんとわかっているな。私に話しかけられたこともきちんと理解しているようだ。」
そう、私はガーディアンズで極秘開発された次世代汎用型戦闘用女性型キャスト。同様の質問でも、この研究開発部門のスタッフ以外には、ガーディアンズ所属の普通のキャストとして答えなければならない。
そして私に話しかけたこの人物は、開発部門の「レックス」チーフ。
元同盟軍所属、その後いろいろあってガーディアンズへ入社したらしい。
ガーディアンとしての技量もありながら、工学博士の肩書きもあったため、現在のチーフとなったようだ。
彼が技術屋らしくない、やや大柄な体つきなのも納得できる。
この日は私が誕生した日。
それと同時に、ガーディアンズ純製キャストの開発に成功した日でもある。
このガーディアンズ開発部門はGコロニーの最深部にあり、
他のガーディアンズはもちろん、それ以外のGコロニー関係者ですら立ち入りは許可されていない。
ここのスタッフ以外では、上層部、それも極一部の人たちだけが入室を許可されている。
起動した次の日から、様々なテストが行われた。
まずは軽いストレステスト。
これは機体に意図的に負荷をかけるテストだ。
鉛の塊のような物を全身に取り付けて行動するテスト、
状態異常に対する適応テスト、
一般民間人と敵とを区別するテスト。
結果は順調。スタッフは結果を見て満足そうだったが、
チーフだけは無表情のままだった。
「よし、明日も同じ状況で続けてくれ。場合によっては負荷も上げろ。」
チーフはテスト中、強化ガラス越しにじっとテストを見続け、結果を見たあとで次のテスト項目を告げる。
あとは毎日テストの繰り返しだった。
もちろんキャストなので疲れを感じることはない。
それでもエネルギーの充填は必要になる。
テストの合間に開発室内の専用の充填用マシンを使い、次のテストに備える。
3ヶ月ほどは負荷を上げていくだけの同じテストだけだった。
しばらくして、チーフがスタッフに告げる。
「YN-01のストレステストはこれにて終了。結果は十分だった。次からはより実践的なテストにシフトしていく。現段階で開発が終わっているオプション兵装は全て使用するつもりだ。各員チェックを念入りにしておけ。」
スタッフの一人がチーフに話しかける。
「では明朝、オプション兵装の使用許可を申請しておきます。オプション兵装開発チームからの報告では、
現時点でAタイプ、Dタイプのプロトタイプがそれぞれ開発成功と報告されています。」
それを聞いたチーフは表情一つ変えずに続けた。
「いいだろう、では明日はAタイプでテストだ。」
「了解しました。ではAタイプの準備を優先させます。」
私は専用のカプセルに横になって話を聞いていた。
試しにAタイプでデータベースを検索してみる。
私のシステムの1つとして、ここの研究室内のデータベースを
どこにいても全て参照することができる。
「Assault-Type、長距離侵攻仕様。射撃武器を中心とした武装で、場合によって近接武器も使用できる、
遠近両用タイプ。」
私の機体には、様々な箇所にハードポイント、いわゆる外装兵器の取付部が備わっている。
このオプション兵装を切り替えることで、様々な局面でも対応できるように設計されている。
オプション兵装のデータも入っているので、試しにAタイプの詳細を参照してみる。
ライフル、ショットガン、レーザーカノン、グレネード、セイバー、ダガー…。
確かに射撃武器中心の構成になっている。それも私専用にカスタムされた武装だ。
設計通りなら、従来の武器より威力、燃費共に向上されたものになっている。
他のオプション兵装にもアクセスし、データを参照しながらテストの日を迎えることとなった。
Guardian's Simulator open.
Start up version 18.2.263.....
Main process.....end.
Map data.....end.
Enemy data.....end.
Trap data.....end.
Main player:YN-01 イリア
Standby.....all ready.
…今私は開発室に設けられたトライアル室にいる。だが、今までのテストとは空間が違う。
完全に防音、そしてGコロニーの外装にも使われている耐衝撃性に優れた材質で埋め尽くされた部屋。
後方の上部には強化ガラス越しにスタッフの顔が見える。
あそこで私のモニタリングをしているようだ。
「YN-01、それでは射撃テストを開始する。Aタイプの武装を使用し、出てきた目標を破壊しろ。」
無線回線でスタッフが私に話しかけてきた。
「…了解。索敵モードオン、射撃モードセーフティ解除。A-Type申請…承認確認、オプション変更…完了。」
瞬時に私の視界が変わる。射撃モードになると、より正確に射撃を行うためのHUDに切り替わる。
目標への距離、高低差、気温、湿度、風向き、風速、残弾数、遮蔽物…
それらが瞬時に表示され、同時に私のCPUにも転送され、目標への正確な射撃が可能になる。
そして私のハードポイントにはAタイプで使用される武器が転送されてくる。
これはSUVの転送システムを応用し、瞬時に武器の切り替えができるようになっている。
通常、ガーディアンズではナノトランサーでの武器換装が主流になっているが、
これだけの武装を一気に変更するためにはナノトランサーの容量では限度があるため、
フォトン粒子を変換させて衛星を経由して転送するシステムになっている。
モニタリングスタッフがモニターから目を離さず口にする。
「YN-01A、オプション兵装切り替えを確認。これより擬似モンスターを転送開始します。」
私の前方、距離にして約100m先に複数のモンスターが現れる。
もちろん本物ではない。私の索敵センサーで敵と認識できるように細工されたダミーだ。
その場でじっとして動かない目標をロックし、
瞬時にライフルを構え、引き金を引く。
その間0.02秒。
チーフいわく、敵と認識してから引き金を引くまでに0.1秒以上の差がある場合はテスト失敗らしい。
他の種族で言うと反射神経に当たるのだろうか。
次々と現れる敵をライフルで打ち抜いていく。
このライフルもAタイプの装備の1つで、
各オプション兵装のエネルギー供給は、私の機体自身から供給されている。
そのため、理論上私のエネルギーが切れない限り、オプション兵装も稼働し続けることができる。
もちろん、それは各武器に供給できるフォトンエネルギーの許容範囲内ということが前提となる。
これを超えた場合、オプション兵装はオーバーロードを起こす可能性が大きくなる。
オプション兵装が使えないということは丸腰と同義だ。
だからできるだけ安定出力を保つようにエネルギー供給も私自身が調整することになる。
これも私の出力調整のテストも兼ねているらしい。
「第1トライアルクリア。発射までの反応速度のアベレージは0.025秒。第2トライアルに入ります。」
続けて擬似モンスターが5体同時に出現する。今度は室内の重力を変化させ、縦横無尽に動き回る目標だ。
武装をショットガンに切り替える。
そのまま動きまわる目標5体をロックオンし、ショットガンを発射。
「…全弾命中を確認。武器換装、ロックオン共に順調。第3トライアル開始します。」
続けて出現した目標は3体。距離にして約300m先。
― これは…ダミーではない本物… ―
目標の情報が瞬時に転送されてくる。
「名称、バジラ。敵を見つけた場合、噛み付き、尻尾での攻撃を仕掛けてくる。属性は生息地域により変化。」
目前のバジラをスキャニングし、属性を調べる。
炎属性の確率97.6%。
「バレット変更、氷属性へシフト…完了。」
3匹が群れを維持しつつ、私に一直線に向かってくる。
グレネードに武装を切り替え、3匹のちょうど中央に着弾するように発射。
着弾と同時に3匹が凍りつく。生命反応は…消滅。
「第3トライアルクリア。本日のAタイプテストはこれで全て消化されました。結果は順調。YN-01、お疲れ様。戻って休むんだ。」
スタッフからの通信でオプション兵装をパージする。
本物の敵は初めて見たけど…予測はできていた。
ここのテストならそれくらいしてくるはず。
そしてオプション兵装のプロトタイプが完成するたびに、Dタイプ、Sタイプ、Qタイプ、
そして各オプション兵装を混合させて使う、混合タイプもテストが行われた。
結果はどれも順調。ただ、チーフは納得がいかない様子だった。
―― チーフ専用ルーム ――
「チーフ、お取り込み中失礼します。」
研究室内、チーフ専用ルームにスタッフの1人がかけつけた。
「構わん、入れ。」
ドアが開くと、チーフが机に座り、報告書を眺めている姿が目に入る。
専属助手が笑顔で出迎え、奥へ通す手引きをしていた。
この専属助手は開発部門では珍しく女性で、レックスチーフと同じ工学博士の資格を持っている。
その腕を見込まれて、チーフが専属助手として任命したらしい。
白衣姿で長い黒髪を後ろで縛り、フチ無しの細いメガネをかけた、いかにも知的な女性という印象を受ける。
この開発部門には男性スタッフばかりなので、女性となるとスタッフもつい顔を赤くしてしまう。
元々技術屋の人達なだけに、女性に対する免疫も低いようだ。
「報告いたします。先程予定されていたほぼ全てのトライアルを終了しました。YN-01は今のところ全て予想通り…いえ、予想以上に性能が発揮されています。これならGRM社の次世代機にも対抗できうる性能でしょう。」
チーフは報告書から目を離さずに告げた。
「…あくまでもこの研究室内ではな。だが予定したトライアルは全てYN-01の正常機能テストのようなものだ。まだYN-01の性能を評価する時期ではない。戦闘型として作った以上、より実践的なデータが欲しいな…。」
「は、はぁ…」
スタッフは困惑の表情を浮かべた。
無理もない、戦闘の経験なんて相手がいてこそ初めて成り立つ。
とはいえ、極秘開発された私はまだ公の場に出ることは禁止されている。
他のガーディアンズと同じ任務につかせるなんてもっての外だった。
チーフは報告書を整えて机に置くと、淹れたてのコーヒーを一口飲み込み、不意に尋ねた。
「…YN-02の開発はどうなっている?」
チーフがふとつぶやく。
スタッフが予想していなかった質問に慌てて答えていた。
「あ、は、はい。」
手に持っていた携帯型データ端末を操作し、データを探しだす。
「えー…Dタイプのトライアルデータを元に、新たに開発スタッフで近接特化型チームを設立。まだ完成には時間がかかりますが、特にトラブルもなく進んでいるという報告が上がってきています。」
「そうか…そのまま開発を急がせろ。完成次第、YN-01とYN-02で実戦トライアルを行う。」
「了解しました。YN-02担当チームに伝えておきます。」
「うむ、頼むぞ…どうもGRM側も予想以上に完成に近づいているらしいからな…
あまりのんびりとはしていられないようだ…。」
「…そうですね。やはり今までキャスト開発のノウハウがあるGRM社ですからね。こちらも急がないと…」
「ああ…そうだな…まだやるべきことは多い…」
チーフが眉間にシワを浮かばせた。
「…あいつに頼んでみるか…」
「何かおっしゃいましたか?」
「いや…なんでもない、YN-02の開発を急がせてくれ。」
「わかりました、では失礼します。」
ドアが閉まると、チーフは手に持っていたコーヒーを置き、助手に伝えた。
「…カズミ、あのジーンはまだ生きてるか?」
カズミと呼ばれた助手がくすっと笑うと、ビジフォンを操作しつつ答えた。
「ええ、あのジーンね。もちろんご健在よ。今でも傭兵派遣会社F,M,Cの社長として現役で活躍中ね。」
ジーン。レックスとは同期の元同盟軍兵士。当時はレックスとパートナーを組み、様々な任務をこなしてきた人物。
お互い同盟軍のキャスト至上主義に納得がいかず、反旗を翻し、退役した経歴がある。
レックスにとって唯一無二の戦友でもある。
ここ最近連絡は途絶えてしまったが、風の便りで大手民間傭兵会社を立ち上げたと耳にしていた。
「ふっ、まあ、あいつがそう簡単に死ぬわけないからな。」
「ええ。おっしゃる通り。…YN-01を託すの?」
「…今はまだその時期ではない。だが…いずれそうなるだろう…。」
助手がチーフに対してこんな口がきけるのも、チーフと助手という立場を超えた関係だかららしい。
スタッフ内でも密かに噂されている。
先日もスタッフ達が話していた。
「はぁー…あのカズミさん、チーフにベッタリだよなぁ…俺も可愛い彼女欲しいよー!」
「バーカ、お前はそのモニターの横に座ってるちっちゃいフィギュアが彼女なんだろー?」
「それとこれとは別なんだよ!全く…。まあ俺達にはカズミさんは高嶺の花だよなぁ~ちくしょー!」
私は充填マシンに接続されたまま、それを聞いていた。
私は…ヒューマンたちが持つ恋愛感情というものがよくわからない。
子孫繁栄のためという知識はあるが…ピンとこないのが事実だ。
それもそのはず。キャストは例外なく、ヒューマンやニューマン、ビーストが持っている、
「子孫を残す」という概念がない。
キャストは親がいなくても作成されるからだ。
あるとすれば、自身が持っていたデータを別の記憶領域に残すということだけ。
データさえあれば別のキャストに人格を復元することだってできる。
本来これは便利というべきなのだろうが…何か思考回路に引っかかりを感じた。
喜怒哀楽が表現できない私にはそれがなんなのか理解することもできなかった。
ある時、スタッフの一人が私に口にした言葉をメモリーから読み込む。
「お前は今までのキャストらしく合理的に動くが、お前にはヒューマンに近い感情を持たせられるようにプログラムしてあるんだ。まあ、それも経験を積まないとわからないだろうけどな。」
「感情」…喜ぶ、悲しむ、怒る、楽しむ…
今の私にはまだ理解できない。
でもいずれはわかるのだろうか…。
似たようなテストを繰り返し行なって数ヶ月。
ほとんど変わらない結果に、スタッフも飽きてきたみたいだ。
あくびまでしているスタッフもいる。
チーフだけが表情を全く変えずに状況を見ている。
私には疲れや飽きるというものはない。
ただひたすら言われるがままにテストを行うだけ。
そこに、YN-02のスタッフが息を切らしながら走ってきた。
「はぁ…はぁ…YN-02、午前8時57分に起動確認!現在最終アジャストメント作業に入っています!」
「そうか、ご苦労。ようやく2号機も稼働できたか。YN-01のテストはこのまま続行。YN-02もトライアルに向けて調整を頼む。」
「は、はい!」
そう言ってスタッフはまた足早に戻っていった。
「今後はもっといいデータが取れるな…。」
「う、うーんっ。ふぅ…。」
長身のキャストが伸びをする。
長時間の眠りから覚めたかのように。
「んー、あー、起動したんだね。」
そのキャストは長身、ブロンドの髪で、目もややつり上がっていて、
初対面の人が見たら話しかけづらい顔つきをしていた。
彼女はYN-02。コードネームはワルキューレ。
私の次に誕生したガーディアンズ純製キャストだ。
チーフがYN-02の元へゆっくりと近づき、質問した。
「YN-02、お前の名前、所属を答えてみろ。」
「ああ?んなもん聞いてどーすんだよ…。」
「いいから答えろ。」
「型式番号YN-02、んでー、コードネームがワルキューレ。所属はガーディアンズ 次世代キャスト研究開発部門 近接特化型開発チーム、これでいいかい?」
「うむ…。」
チーフの後ろから担当スタッフが慌てて続けた。
「す、すみません、何しろ完成を急いだために、OSの調整が完全にできず、このような性格に…。キャストらしくない、感情を表に出すようになってしまいまして…。」
「性能が報告どおりなら別に構わん。学習機能があればあとで修正も効く。こちらも急がせて済まなかったな。」
「い、いえとんでもない…。もちろん性能は報告どおりです。先日お伝えした追加機能も…。」
「うむ、あれはぜひともこの目で見てみたいものだ。」
「はい、では早速トライアルへ…。」
「いや、稼働テストはYN-01の実戦テストと同時に行う。YN-01担当のスタッフが同じトライアルばかりで飽きてしまってるんでな。いい刺激になるだろう。」
「了解しました。すぐに実戦ができるまで調整してありますからご安心ください。」
「よし、それでは1時間後、YN-01の実戦テスト及びYN-02の稼働テストを行う。各自準備を頼む。」
私が普段のテストを終えると、いつも以上にスタッフが念入りにメンテナンスをしていた。
さっき聞かされた実戦テストのためだろう。
おかげでアクチュエータの可動もいつも以上にスムーズになっている。
私がトライアル室に向かう通路で、2号機 ―私の妹― と対面した。
先に口を開いたのはワルキューレの方だった。
「ふぅ~ん、あんたが私の姉貴、YN-01ね。コードネーム、イリア。ちっちゃいねぇ~。」
顔をニヤつかせながら私の顔を覗き込んでくる。
どう対応すればいいのかシミュレートしていたら、ワルキューレが問いかけてきた。
「あんた、私の性能とかデータベースで見たかい?」
「…はい。」
実はここへ来る間、データベースでワルキューレに関するデータを参照しながら歩いていた。
YN-02 ワルキューレ。近接に特化された機体。ハードポイントも私と同じく実装されているので同じオプション兵装が使用可能。
ただし、近接攻撃を重視したため、遠距離に対する攻撃能力は低い。
それがデータベースで得た記録だった。
「じゃあ自己紹介もいらないね。ただ1つだけ教えておくよ。実はまだここのデータベースには登録されてない、新機能があるんだ。私にはね。」
「…え?」
「最近になって急に追加することが決まった機能らしくてさ、データベースにはまだその記録が入っていないんだよねぇ…。あんたになくて私にある機能…知りたいだろう?」
再び顔をニヤつかせる。この人はなんでこんなに表情が豊かなんだろう。
まるでヒューマンみたいだ。本当に同じ姉妹機なのかと疑ってしまう。
試しにYN-02をスキャニングし、細かい性能を割り出す。
しかし、1箇所だけプロテクトがかかっていて参照できない部分があった。
「うちらYNシリーズには、機体に負荷がかかりすぎないようにリミッターがついているだろう?私は一時的にだけどそれを解除できるんだよ。…つまり、私はあんた以上の出力を出せるんだ。これが新型ってもんだよ…ふふ。いくらテストとはいっても、手は抜かないからね!」
「ええ、そうじゃないといい結果が出せませんから。私も全力を尽くします。」
「ふん、上品ないい子ちゃんだねぇ、同じところで生まれたとは思えないよ。」
「データを参照する限り、私と貴女は同じガーディアンズ次世代キャスト研究開発部門で製造されています。ほぼ間違いなく私と貴女はYNシリーズ姉妹機であると言えます。」
「んなことわかってるよ!…全く、嫌味も通じないのかい、この子は…。」
何か怒らせるようなことを言ってしまったのだろうか?
イマイチこの人の言動は理解出来ない。
「さっさとやるよ!こんなテスト、やる前から結果なんてわかってるけどね。最新型がどういうものか身を持ってわからせてやるよ!」
「はい、よろしくお願いします。」
それっきり、ワルキューレは何も口にしなかった。
「ではこれよりYN-01の実戦テスト、及びYN-02の稼働テストを行う。VR空間だから相手に損害を与えても問題ない。二人共、全力で戦え。」
「言われるまでもないよ!損害程度で済めばいいけどね!」
「全く…あの調子じゃ今後が思いやられるな…」
開発スタッフの一人がつぶやく。チーフは相変わらず沈黙したままテストを見ている。
「YN-01、テスト開始。Aタイプ申請…完了。オプション兵装…チェックOK。各部異常なし。YN-02との距離…約284m。」
「Dタイプ申請だ!アストラルブレイズ装着!出力最大!」
ワルキューレがいきなり突っ込んできた。
すかさずマシンガンで牽制する。
だが左右に上手く避けながら特攻してくる。
「これ以上の接近は危険と判断。Qタイプ申請…完了。出力最大で後退。」
Qタイプに切り替わると同時にスライサーを放ちつつ後退する。
マシンガンと違い、スライサーは当たり判定が大きくなるため、ワルキューレはその場で回避行動を取らざるを得なくなる。
「ちっ、頭の回転だけは早いか。」
「Sタイプ申請…完了。射撃モード。レーザーカノン10秒掃射。」
「な…レーザーカノンかよ!?」
素早くワルキューレが岩陰に身を隠す。
「くそ…射撃武器使われると厄介だね…」
ワルキューレがどう攻めこむかシミュレートしている。
約1087通り。そこから一番確実性のある方法を模索している。
CPUの処理能力は私のほうが上なのかな…?
「ターゲット視認不可。サーマルイメージャーサーチモード、オン。…ターゲットの熱源確認。遮蔽物撤去開始。」
マシンガンに切り替え、隠れている岩を徐々に削っていく。
姿が見えたらライフルで精密射撃。この方法が一番確実性の高いシミュレート結果だ。
…ワルキューレの右肩が見えた。
ライフルへ武装変更し、見えた右肩へ照準を合わせる。
しかしその瞬間、ワルキューレが叫んだ。
「フルアーマーモード申請だ!パワーブーストオン!」
「…!?」
フルアーマー、いわゆる複合素材でできたYNシリーズ用の追加装甲だ。
これだとライフルの1発や2発は完全に無効化されてしまう。
「詰めが甘いね!」
パワーブースト…彼女が言っていたリミッター解除モードだ。
私にはない機能なので、その出力の違いが予想外の結果になり、一気に間合いを詰められた。
手にはバスターソードが握られている。
「DQ混合モード申請…完了。」
彼女の追加装甲を打ち砕いたときにはすでに相手の攻撃範囲内だった。
DQ混合モードで素早さの向上と近距離攻撃への対応をせざるを得なかった。
振りかざしたソードに合わせてツインセイバーで受け止める形になった。
だが彼女の攻撃を防ぐだけで反撃できる余裕が無い。
計算では彼女の方が近距離では有利とはいえ、ここから反撃に転ずる筈だった。
しかし、これは計算以上のパワー…これがパワーブースト…。
「防ぐのもやっとだろう、でもパワーブーストはまだ最大出力じゃないよ!」
ワルキューレの排熱ダクトから勢い良く蒸気が噴き出す。
それに合わせ、ソードの重みが増す。
「私はあんたより出力は上なんだよっ!」
「ですが…スキャンしたところ、貴女のアクチュエータのチャンネル数は私の2/3にまで減らされていますね…。柔軟さを犠牲にして出力を上げたのですね。」
「柔軟さなんかいらないんだよ…それ以上のパワーがあれば十分さ!」
膠着状態のまま、言葉を交わす。
このままだとツインセイバーごと真っ二つにされる可能性が高い。
「ホバーモード…緊急離脱!」
足部分のブースターを噴射し、ギリギリで距離を取る。DQモードだからこそできた近接攻撃からの後退。
「ちっ、逃げ足もいいんだね!でも逃げてばかりじゃ…!」
さらに距離を縮めようとしてくる。
「Aタイプ申請…完了。ショットガン掃射。」
5つの照準を彼女の可動部分に合わせる。
「今度はショットガン!?」
ワルキューレも素早く回避行動を取ったが、
Dタイプのままではショットガンの反応に追いつかず、右足と左肩に1発ずつ命中した。
「くっ…しまった…。」
再び岩陰に身を隠すワルキューレ。
素早く自分のメモリー内にある、ワルキューレのデータを修正する。
近接攻撃の場合、通常出力は私の約130%。パワーブーストで180%まで増加。
対応するには遠距離攻撃が有効。
「Sタイプ申請…完了。レーザーカノン装着。出力上昇。」
熱源に照準を合わせ、遮蔽物ごとワルキューレに照準を合わせる。
「ちっ、パワーブーストオン!レーザーの初弾さえ回避すれば…!」
その瞬間、彼女の動きが変わった。
変わったと言うより、動きが鈍くなったと言ったほうが正しい。
機体に許容範囲外の負荷がかかった時の状態だ。
「な…オーバー…ロード…か…」
明るく光ったレーザーが遮蔽物ごと彼女を貫いた。
「ふむ、概ね予想通り…か。」
チーフは表情を変えずにつぶやいた。
VR空間から解放された私達は、並んだ充填マシン兼用ベッドで休息をとっていた。
「ふん…射撃武器にやられるなんてね…」
「私と貴女の総合戦闘力に違いはありません。ですが、射撃武器が使えなかったら私は負けていたでしょう。
戦闘結果からさらにシミュレートしてみましたが、射撃武器なしでは私が貴女に勝つ方法が見つかりません。」
「…嫌味かい、それは…」
「嫌味?私はただ自分の中でのシミュレート結果を述べているだけです。」
「はぁ…もう眠るから話しかけないでくれ…」
「わかりました…おやすみなさい。」
私は一人、ベッドの中で考え事 ― キャストが考え事というのもおかしい話だが ― をしていた。
本来、YNシリーズはデータの同期が可能なはず。
そのため、YNシリーズの個体性能は常にデータリンクされており、
性能把握も簡単なはずだった。
しかしパワーブーストに関する内容はVR空間で目の当たりにするまでわからなかった。
ワルキューレのデータを直接スキャンしたとき、プロテクトされていた部分がこれだったのだろう。
翌日、トライアル前にチーフに尋ねてみた。
「…チーフ、なぜYN-02のパワーブースト機能に関するデータにプロテクトがかかっていたのですか?」
チーフは淡々と答えた。
「ああ、簡単なことだ。お前が予測できない事態に遭遇した場合、どういう対応ができるのかというのも見たかったのでな。お前は汎用型、つまりどんな状況にも対応できなければ意味がない。そのテストみたいなものだ。今はプロテクトは解除してある。こちらがプロテクトしたものだからな。YN-02自身がプロテクトしたわけではない。結果は私の予想通りだったがな。」
「やはりそういうことだったのですね。」
つまりチーフは私の適応力も同時にテストしていたのだ。
これで一つわかったことがある。
予測できない行動を取るものも世の中にはいる、ということ。
そのためには私はもっと経験を積み、学習していかなければならない。
おそらく、今後はワルキューレとの戦闘のとき以上に予測不可能な状況も多々起きるだろう。
私は…それに対応できるのだろうか。しかし、その疑問の答えを見つけるにはデータが足りない。
今は自分の性能を信じるしかない…。
チーフ専用ルームでは、チーフが難しい顔をしていた。
「YN-01とYN-02のテスト結果はこれ以上やっても変わらないな…。しかし…この性能ではどちらも次世代というより、マイナーチェンジにしかすぎないな…。」
チーフがトライアル結果を目にしながらつぶやいた。
「レックス、大丈夫?また最近徹夜ばかりでしょう…。眼の下に隈まで作っちゃって…。それに食べ物だってトライアルの合間にサプリメントばかり、それじゃ栄養不足でしょう。YNシリーズの完成を急ぐのはわかるけど、貴方がいないと、この子達は全て台無しよ?それに…貴方が倒れたら…私…」
助手が心配そうな顔で見つめる。今にも泣き出しそうだ。
「ああ、だがGRMも完成にこぎつけているらしいからな。こっちも悠長にしていられない。…元同盟軍兵士としてもな…あのGRM製キャストには遅れを取りたくない。わかってくれ…。」
チーフはメガネを外し、鼻根部を軽く抑えながらつぶやいた。
「YN-03も開発チームができたばかりだ。まだまだ課題は多い…。」
「…今日は特に予定は入っていません。今日くらい…休んだらどう?今にも倒れそうよ。今日は私が代理で指揮をとるから…。」
「…うむ…確かにこれからのことを考えると今日くらいは軽く寝てもいいかもな…。あとで今日のデータをこちらのビジフォンに回しておいてくれ。」
「もう!今日はあの子たちのことは考えないこと!お願いだから…」
「…ああ…わかったよ…」
そう言うと、チーフはやれやれと言わんばかりに両手を軽く上げ、寝室に入っていった。
「はーい!それじゃ今日は私がチーフ代理で指揮を取りまーす!」
助手のカズミが意気揚々とスタッフに告げた。
みんな目が点になっている。
「それじゃあイリアちゃん…コホン!YN-01はそろそろ社会勉強ということで、お散歩に行きましょう!」
「え…?私たちの存在はまだ極秘で外部に出てはいけないのでは…?」
「んもう、イリアちゃんはこのラボの中のことしか知らないでしょ?これからは表舞台に立つんだから社会勉強も必要なの!」
「はい、わかりました。」
スタッフの1人が慌ててカズミに駆け寄り、心配そうにつぶやいた。
「か、カズミさん、さすがにまずいでしょう…チーフに知られたら怒られますよ…。」
「大丈夫っ!そこはほら、ちゃんとチーフにうまく説明するから。」
「頼みますよ…ほんと…。」
カズミさんは技術屋としての腕は確かなのだが、時折突拍子も無いことをするところがある。
でもそんな性格だからこそ、スタッフから慕われるのであろう。
「まずは…その格好ね。トライアルばっかりだからずっとエターナルフォームだったでしょ。」
「はい、戦闘時に一番動きやすく、かつ耐久性に優れていますので。」
「はいはい、それは戦闘時ね。今日はお散歩だから、おしゃれしなきゃダーメ!まずはお洋服屋さんに行きましょうねー。」
私はカズミさんに手を繋がれて、モトゥブのテノラ・ビルドショップへやってきた。
ここは比較的GRM関連の人たちが少なく、目につきにくい。
ショップに入ると、1人の女性店員が声をかけてきた。
「いらっしゃいませー。あら、可愛いキャストさんねー。」
それを聞いたカズミさんはニコッと笑い、それに応じた。
「はい、この子の名前はイリアと申します。実は、なかなかうちにはキャスト用のおしゃれパーツがなくて…ぜひそちらで見繕っていただけませんか?」
「あーら、お安い御用ですわ。そうねぇ…最近の流行りだと…これなんかいいんじゃないかしら?」
そう言って店員が取り出したのは「マリーウィンドパーツ」と呼ばれる、上下一式タイプのパーツだった。
「これならイリアちゃんにもピッタリなはずよ。ささっ、試着してみて。」
半ば無理矢理試着室に入れられ、「マリーウィンドパーツ」を装着してみる。
「キャー!イリアちゃん、可愛いー!すっごく似合ってるー!」
試着室から出てきた途端、いきなりカズミさんに抱きしめられた。
予測外のことはこういうところでも起きるなんて…。
「うんっ!これならどう見ても普通のキャストと変わらないわね。それじゃ次行くわよー!」
カードで支払いを済ませ、さらにいろいろなお店に連れていかれた。
戦闘以外の任務は初めてだったのでどれも新鮮に思える。
出会う人はみな、どこにでもいる一般のキャストと思っているらしい。
索敵しても、敵対する者は見つからない。
なるほど、カズミさんがモトゥブを選んだのもわかる気がした。
その後もいろいろなお店を回ったが、
もっぱら、行き先はカズミさんのお気に入りのお店ということで
カズミさんの護衛任務なのかもしれないと思ってしまうほどだった。
「んーっ!今回はお買い得なものがいっぱい手に入ったわねー。」
「今回の任務は以上で終了ですか?」
「うーん、まあ終わりといえば終わりなんだけどね…あと1つだけ寄るところがあるの。」
少しだけカズミさんの表情が固くなった。
どうやら最後の行き先は気楽に行ける場所ではなさそうだ。
歩くこと30分。人通りが少なくなったところにある、1軒のバー。
まだ開店には1時間ほど早い。
「まさかお酒をお飲みになるのですか?」
「ううん、今日は違う用事でねー。あ、イリアちゃんはここで待っててねっ。すぐ終わるからー。」
そう言って私の頭を撫でたあと、バーの中へと向かっていった。
「あ、すいやせんねぇ、まだ開店前で…っと、カズミ姉さんでしたか。」
開店前の掃除をしていたバーのマスターが手を止める。
「ふふ、私一人じゃ開店前にしか来れないでしょ?そっちの景気はどう?」
「いやまあ、ボチボチですよー。へへっ。」
「でも前より内装よくなったんじゃないかしら?」
「あ、わかりやすー?先日ちょっとだけリフォームしやして。へへっ。」
「でも身だしなみは相変わらずねぇ…その無精髭、どうにかならないの?」
「す、すいやせん…へへっ。」
「まあいいわ。実は今日は仕事の話をしにきたの。」
「開店前に来るときはいつもそうですもんねぇ、ささ、別室で…。」
バーの奥、従業員専用ルームには、バーには相応しくない機器類が並んでいた。
ここのバーのマスターは、裏社会では情報屋として活動している。
カズミがここに立ち寄ったのも、その情報のためだった。
声を潜め、マスターに尋ねる。
「例のGRMの新型キャスト、現時点ではどうなってるかわかる?」
「ええ、昨日ちょうど情報が入って来まして…こいつにコピーしやしたのでどうぞ。」
そういうとマスターは小型メモリーチップを胸のポケットから取り出してカズミに渡した。
「ありがとう、助かるわ。早速帰ってチーフと拝見させてもらうわね。はい、今回の報酬よ。」
「一杯くらい飲んでいかないんですかい?カズミ姉さんならサービスしますよ?」
「ごめんね、これでもまだ仕事中なの。また今度チーフと飲みに来るわね。」
「ええ、お待ちしてやす。へへっ。」
バーから出てきたカズミさんが元気に声を張り上げた。
「イリアちゃーん、お・ま・た・せ!」
「いえ、カズミさんがバーに入ってから6分31秒しか経過していませんので任務に問題は有りません。」
「うーん、時間を正確に言われてもねー…やっぱり感情面ではまだまだね。さっ、そろそろラボに帰りましょ。」
「はい、わかりました。」
開発室に戻ると、2人ともチーフに呼び出された。
「カズミ、お前YN-01を連れ出したのか?全く…軍やGRMの連中に見られていたらどうするんだ…」
「ごめんなさーい、だってイリアちゃん可愛かったから…ほら、こうして3人並んでると親子みたいでしょ?」
「そういう問題じゃない。YN-01、索敵レーダーは常に稼働させていたか?」
チーフが私に確認する。
「はい、外にいる間は常に索敵モードでした。GRM関係者、敵対勢力及び武装兵力らしきものは確認できませんでした。」
「そうか…まずは安心か…。だがなカズミ、私の代理をいいことにYNシリーズを私物化するんじゃないぞ。」
「ごめんなさーい…あ、でもこれはしっかり入手できたわ。昨日の時点での最新情報よ。」
そう言って、バーのマスターから手渡されたチップを取り出す。
「ふむ、相変わらずやることはきっちりやってるな。まあ、そのチップに免じて今回は大目に見よう。」
「それよりどう?このイリアちゃんのマリーウィンド、可愛いと思わない?」
そういってカズミさんが私の両肩を掴んで軽く前に押す。
チーフがマジマジと私を見つめた。
「ほう、意外と似合ってるな。非戦闘時はそれを着るといい。」
「ほらー、イリアちゃん、褒められたわね。その服大事にするのよー。」
「はい、ありがとうございます。」
そのまま、チーフは渡されたチップをビジフォンに差し込み、データを参照し始める。
「ふーむ…。総合的なスペックはこちらのYNシリーズとほぼ同程度か。それにここまで詳細が出ているということは、向こうもトライアルが終わってるかもしれないな。」
「そうね、しかもこの出力…YN-02のパワーブーストに近いくらいまで出てるわ。」
「現時点では汎用性はこちらが上、出力では向こうが上か…。YN-02は完全な近接特化型と考えると、YN-01でも中距離から長距離ではやや不利か…。」
「オプションの設計を見なおしてみるわ。今のオプション兵装にももう少し改善の余地があるみたいなの。」
「ああ、頼む。私の方は機体そのものを見なおそう。」
それからというもの、腕や足、さらにはオプションパーツを交換しながらのトライアルが続いた。
「YN-01の右足アクチュエータに異常確認!許容範囲外の負荷がかかっています!」
「アクチュエータの交換だ。3番を使え。」
「YN-02、パワーブースト機能が作動不良!」
「YN-01、近接時の出力5%向上を確認!射撃武器への換装0.8秒増加!」
「YN-02、D-Type装着不可!排熱処理、間に合いません!」
「アームを2番に切り替えろ。それでバランスが取れるはずだ。」
「S-Type、改良型Mk-3に切り替えて。それなら出力上がるはずよ。」
「了解!S-Type改良型Mk-3を使用します!YN-01へオプション転送!ダメです、一部転送エラー!」
「MK-4を転送用意!これなら転送できるはずよ!」
「YN-01の内部温度が急上昇中!これ以上の可動は危険です!」
「YN-01を緊急停止、ボディとレッグを4番に交換、アジャストメントはきっちりやれ!」
「同時にYN-02のD-TypeをMk-4へ切り替えて。同期させれば反応速度が上がるはずよ。」
チーフ、カズミ助手、そしてスタッフの声がラボ内で飛び交う。
私とYN-02ワルキューレは各部位のパーツ交換と、オプション兵装のトライアルでエネルギー充填時以外はほぼフル稼働している状態だった。
「全く…いつまで続くんだい?このモルモット実験は…。」
VR空間で仮想の敵を相手にワルキューレがぼやく。
「全てが終わるまで…そしてそこからがスタート。」
「フンッ、めんどいねぇ。」
お互い連携を取りながらも出現するエネミーを撃破していく。
少しずつだが、以前よりも出力が上がり、オプション兵装も使い勝手がよくなってきた。
関節の動きも、より滑らかになっている…アクチュエータのバランスがとれてきた証拠だ。
― 最終トライアルが始まって1週間後 ―
「YN-01、YN-02共にトライアル終了。エラーなし、各機体ともオールグリーンです!」
「よし、みんなよく頑張ってくれた。ありがとう。」
歓声と共にラボ内に拍手の音が広がった。
安堵の表情を浮かべたスタッフの一人がチーフとカズミさんに話しかけた。
「いやぁ、この短期間で機体もオプション兵装もかなり性能が上がってますよ。最終的には1つのエラーも出ずに完璧な仕上がりでした。さすがチーフとカズミさんですね。設計を一気に8割も変更させるなんて。普通ならまた稼働テストからやり直しですよ。」
「性能が上がってもらわなければ困るんだ。それに根本的な部分はほぼ出来上がっていたからな。さほど時間はかからなかったさ。」
「オプション兵装も最初の段階でマージンに余裕があったのに気づいてたのよ。だからそのマージンを活かして出力を上げてみたの。当初は少しずつ調整していくつもりだったんだけどね。」
チーフが私とワルキューレの側に近づき、少し穏やかな表情で口を開いた。
「無茶をさせてすまなかったな。2人ともご苦労。お前たちも自分なりに性能が上がったのに気づいてるだろう。」
すかさずワルキューレが反応する。
「ああ、これなら十分だよ。パワーブースト状態でも結構余裕ができたからね。まるで別のボディに入れ替えられた感じすら覚えるよ。」
「はい、私も同感です。起動直後のデータと比較して、出力は約50%上昇。反応速度も約半分にまで早くなりました。ホバー移動時間も約2倍、アクチュエータ及び衛星との同期もかなり早くなりました。」
「うむ、それなら問題ないな。だが…」
チーフが険しい表情を浮かべた。
「ここがスタート地点だ。お前たちはまだ外部での戦闘経験はゼロ。あくまでもこの開発部門内で完成したにすぎん。これからは外部での活動がメインになってくるぞ。」
ワルキューレが余裕の表情で答える。
「心配しなさんなって。この調子ならどんな過酷な任務でもこなせるさ。」
「私は…1つだけ不安要素があります。」
「ん?なんだいイリア、何か気になるのかい?私は最高の状態だと思うけどねぇ…?」
チーフが予想していたかのようにつぶやく。
「…テクニックへの対応、だな?」
まさに図星だった。
チーフは我々には「テクニックの使用ができない」という致命的とも言える欠点があることを
あえて何も言わず、このトライアルを続けていたのだった。
「はい、おっしゃるとおりです。私やYN-02はテクニックの使用ができないという欠点を持っています。」
「確かに、テクニックに特化するためのT-Typeオプションは完成しているが…お前たちにはあれは使いこなすこともできんしな。」
そこにワルキューレが口を挟んだ。
「でもテクニックなんて回避すればいいだけじゃないかい?さっきのトライアルでもテクニックを使う敵が出てきたけど、私やイリアはちゃんと回避してただろ…?」
「いや、テクニックはお前の持っているデータよりもっと奥が深い。事実、お前たちにテクニックが使えない制限がかかったのもその複雑さにある。フォトンをコントロールする技術はフォトンリアクターで確立されつつあるものの、まだはっきりと解明できていない部分もある。」
チーフがメガネを外し、レンズを磨きながら答える。
「それに、あのトライアルで使用されたテクニックはフォースの初心者レベルのものだ。ベテランのニューマンが使うテクニックはかなり厄介だぞ。」
チーフがメガネをかけ直し、話を続けた。
「だがこちらも対策がないわけではない。ただ、お前たちはもうほとんど完成されている状態だ。今からテクニックも扱えるようにするのは事実上不可能に近い。もしお前たちにT-Typeを使えるようにするとしたら…それこそ1からやり直しになる。」
「ふ~ん、なんだか面倒なんだねぇ。」
ワルキューレは腑に落ちないという表情をしている。
「安心しろ。そこまで気にするほどお前たちの性能が悪いわけではない。むしろ今までのキャストとは一線をなすスペックになっているからな。テクニックが使えないハンデなぞ気にならないはずだ。」
「それでしたら安心です。私もテクニックに対応するためにいくつかシミュレートしていますから。」
「あんたも勉強熱心というかなんというか…真面目だねぇ…あたしゃそのまま突っ込むだけさ。」
チーフが少し意地悪そうな面持ちでワルキューレに言う。
「お前のその気の強さはいいところでもあるが欠点でもあるな。お前の場合は一度本当のテクニックというものをそのボディで体験してみるのが一番の学習になりそうだな。」
「そんなの学習するまでもないよ。私がその前に相手を黙らせる、ただそれだけさ。」
「そう上手く行けばいいが。これから嫌というほどわかると思うぞ。」
チーフは少し笑ってはいたものの、目は真剣だった。
チーフが振り返り、スタッフ全員に告げる。
「本日を持ってYN-01、YN-02の試験トライアルは全て終了する。これより2機のOSを試験モードから実戦モードへ切り替えを行う。みんな、これからが本当の意味でのスタートだ。頼んだぞ。」
スタッフ全員がチーフへ向き返り、拍手した。
そのスタッフの顔は喜びと決意に満ちあふれていた。
「ふぅ…」
専用ルームに戻ったチーフが椅子に腰掛け、ため息をついた。
それを見たカズミが声をかける。
「やっと…本番ね」
「ああ…すまないが、F,M,Cに連絡してジーンと面会のアポを取っておいてくれるか。」
「ええ、わかったわ。」
カズミがビジフォンを操作し、暗号通信で向こうの人物に話しかけている。
どうやらビジフォンで取り付いだのはジーンの秘書のようだ。
「…はい、そのようにお伝えしておきます。では…」
カズミがビジフォンを閉じてチーフの方を向いた。
「ジーンらしいわ。貴方の名前を伝えたら、いつでも歓迎する、だそうよ。」
「ふふっ…ありがたい歓迎だ。だがこちらは久々の対面だというのに厄介な物を手土産にしてしまうけどな…。」
「でもYNシリーズ、特にイリアちゃんの性能ならF,M,Cにも貢献できると思うわ。そういえば…」
カズミが不思議そうな顔で尋ねる。
「イリアちゃん、他のYNシリーズと違って親近感が湧くのはなぜかしら?単純に考えればワルキューレも違いはないはずなんだけど…。」
チーフは無言で、デスクの引き出しから1枚のホログラム写真を取り出した。
そこにはイリアそっくりの人物が、若きチーフと一緒に笑顔で写っている。
チーフの姿は戦闘服…おそらく同盟軍時代のものだろう。
「え…それは…イリアちゃん…?」
「いや、これはYN-01ではない。…私の…妹だ。」
「貴方の妹さんって…確か…10年くらい前に事故で…。」
「ああそうだ。表向きは運転ミスによる、交通事故ということになっている。だが実際は…」
チーフがデスクを握りこぶしで叩いた。
無機質な音が部屋中に響いた。
「同盟軍のキャストがお遊び半分で仕掛けた、感圧式地雷に巻き込まれたんだ!」
チーフが声を荒げて続けた。
「非戦闘区域、しかも居住区での発火物の使用は厳禁。バレれば3惑星でも問題になるだろう。キャスト至上主義を重んじる奴らがそれを隠すなんてごく当たり前のこと。やつらにとっては人の命より軍の方が大事なんだ!」
しばしの沈黙の後、チーフは糸が切れた人形のように椅子にもたれかかった。
「私は知っていたんだ…あそこに地雷があることを…。だが人通りの少ないところだった…人的被害は出ないと思い込んでいた私の責任だ…。だから…無意識のうちにYN-01を当時の妹に似せて作ってしまった…私も…最初に起動させたときは内心びっくりしたさ…。あの妹が帰ってきたように思えてな。」
カズミには返す言葉がなかった。
どんなに慰めの言葉を言おうとしても、レックスにとっては何の意味も持たないと悟ったからだ。
「だからこそ…あのYNシリーズを中途半端な状態で表舞台に出す訳にはいかない。どんなに困難な任務でも無事に帰ってきてもらいたいんだ…。」
「…そうね…。それにあの子たち、本当にレックスの事が大好きみたいよ。まだ感情面が上手くコントロールできてないからわかりにくいけど、感情レベルのモニタリングデータにははっきり出てるわ…。貴方と話している時が一番安定しているもの…。」
カズミがトライアルで得たYNシリーズの感情データの一部をビジフォンに表示させた。
それを見たチーフは少し嬉しそうな、それでいてどこか悲しそうな顔でつぶやいた。
「ふっ…親子…か…。」
「え?」
「いや、なんでもない、気にしないでくれ。ありがとう…。」
話を遮るかのように、ビジフォンが来客を告げた。
訪ねてきたのは、この開発部門の存在を知っている、上層部の1人だった。
「ライア総裁!失礼いたしました、すぐ中へご案内します。」
カズミが慌ててドアのロックを外す。
ドアが開くと儀礼服に身を包んだライア総裁がいつものように凛々しい顔立ちで目に入ってきた。
チーフがライア総裁に近づき、握手をした。
「ライア総裁、お忙しい中、こんなところまで足を運んでいただいて感謝いたします。立ち話もなんですので、どうぞこちらで腰をおかけになってください。」
「ありがとう。ちょうど任務が一段落して手が空いたんでね。本当はもっと早く来たかったんだが…。YN-01、YN-02のデータは見せてもらったよ。さすがはレックスチーフ、今までのキャスト…いや、ガーディアンズの中でもかなりの性能だ。イーサンに匹敵するほどじゃないかい?」
カズミが2人分のコーヒーをテーブルにそっと置いた。
カップからは香ばしいコーヒーの香りが漂ってくる。
カズミはそのまま一礼して何も言わず自分のデスクに戻った。
「どうでしょうね…とはいえ、ライア総裁もYNシリーズがあのホスト・ルウが収集した戦闘データをベースにして開発されているのはご存知のはず。そのデータにはもちろんあのイーサンのデータもありましたが…。」
「ほう…つまりイーサンですらYNシリーズの足元にも及ばない、と?」
「そこまでは言っておりません。ですが…トライアルにイーサンの戦闘データから作り出したダミーを混ぜて戦闘をさせたこともあります。結果は…ご想像にお任せしますが。」
「まあ、こちらも身内同士の対決の結果なんて正直知りたいとは思わないよ。で、実戦投入はいつごろになるんだい?」
「さすがにあれほどの性能のキャストが、いきなり他のガーディアンズと一緒に任務につけば、それこそ自分の方から敵にデータをくれてやるようなものです。とはいえ、YN-01、YN-02の2機は、このラボ内でできることはほぼやり終えました。ですので…ガーディアンズで請け負っていない任務…いわば他の傭兵派遣会社がやっている任務でのデータが欲しいところです。」
「表舞台に出ずに極秘任務を請け負うところ…まさか!」
チーフがコーヒーを一口飲んで続けた。
「ええ、ライア総裁には申し訳ないと思っておりますが、例のF,M,Cに託そうかと…。」
「他にも傭兵会社はあるだろう!なんであそこなんだい!?あんな薄汚い手でのうのうと人殺しをやるような傭兵会社に頼む必要はない!」
ライア総裁は今にも掴みかかろうとする勢いで怒鳴った。
だがチーフはそれに淡々と答える。
「…お言葉ですが総裁、なぜそれだけのことをやるあの傭兵会社が、あそこまで大きくなったとお考えですか?あの傭兵会社ほど機密事項には口が固く、そしてどんな任務でも確実にこなす傭兵会社は他にありません。そうした信頼を得て、あそこまで大きくなったのです。」
ライア総裁は返す言葉がなかった。確かにレックスチーフの言うように、YNシリーズを極秘のまま、任務遂行を難なくやってのける傭兵会社は自分でも他には見当たらない。
しばしの沈黙の後、ライア総裁が口を開いた。
「…だが…YNシリーズに人殺しは絶対に許可できない。あくまでもYNシリーズの所属はガーディアンズだからだ。それはわかっているんだろうな、レックスチーフ。」
「もちろんです。YN-01、YN-02共に『人命優先』のプログラムはしっかりと入っています。もしYNシリーズの攻撃で人命を失うような場面になれば、強制機能停止になるプログラミングも施してあります。そこはご安心を。」
「…そうか…それならあとはあんたに任せるしかないみたいだね…。」
そう言うと、ライア総裁は観念したかのように冷めたコーヒーに口をつけた。
「せっかくのコーヒーも冷めてしまいましたね。カズミ、新しいコーヒーを…。」
「いや、これで失礼させてもらうよ。まだやらなきゃならない書類仕事が山積みでね。邪魔してすまなかった。」
ライア総裁はそう言うとコーヒーを一気に飲み干し、部屋をあとにした。
「ライア総裁、明らかに不機嫌そうに帰っていったわ…。大丈夫かしら…。」
「気にするな、どのみちここは極秘、その上私のテリトリーでもある。いくら総裁といえど、この部門を公にする訳にはいかないし、下手に口をはさめばYNシリーズの開発自体に影響が出るからな。総裁もそれくらいはわかっているだろう。それに最初にGRM絡みの話を持ちだしてきたのは他でもない、ライア総裁だ。」
カズミが心配そうな顔でチーフに尋ねた。
「でも…本当にF,M,Cでいいの?イリアちゃんに人殺しなんて…私はしてほしくない…。」
「さっき言ったプログラムの話は本当だ。私も…娘のように思っているYNシリーズを殺人兵器にしたくはない。」
「そう…ね。でも…これから見る光景を考えると…イリアちゃんには過酷かもしれないわね…。」
「こんな世の中だ。それに戦闘型として生まれた以上、YNシリーズには避けて通れない道でもある…。私だって…できれば非戦闘型として作りたかったよ…。」
その言葉を聞いてカズミは気づいた。
本当に辛いのはチーフなのだと。
娘のように見てきたYNシリーズが戦場に赴くことに、一番反対したいのは、レックス自身なのだ。
─ 1週間後 ─
私やワルキューレはさらに細かいカスタマイズや調整が施されていた。
トライアルも順調に進み、もうこれ以上改良する余地がないほど精錬されていた。
そんなある日、チーフが私とワルキューレに新しい任務を告げた。
「今日はお前たち2人は私と行動を共にする。本格的な実践をやるための極秘任務になる。」
「っていうと、私たちはもう公の場に出てもいいのかい?」
ワルキューレが待ってましたとばかりにチーフに尋ねた。
「いや、まだお前たちは極秘開発された、あくまで表向きはガーディアンズ所属のキャストとして行動する。だがこれから会う人物はお前たちのほぼ全てを知っている、そういう人物だ。」
…ほぼ全てを知っている。
ということは、少なくとも私達がガーディアンズ純製の次世代キャストということを知っている人物。
「チーフ、極秘情報を外部にリークさせてもいいのですか?」
私は思わずチーフに尋ねてしまった。
「大丈夫だ。口は固い奴だからな。私が一番信頼している人物でもある。安心していい。」
「了解しました。チーフがそう仰るのなら、私達も信頼できます。」
その後、私たちは正装に着替えさせられ、
チーフ、カズミさんの2人と共に、民間傭兵派遣会社、通称F,M,Cに着いた。
ここが新たな出発点。
YNシリーズとF,M,Cの物語がスタートする。
チーフが私達に振り向いてこう言った。
「思う存分、お前たちの力を出しきってこい。今言えるのはそれだけだ。」
それだけで、十分理解できた。
これからは完全に本気を出さないとこなせない任務が待っていることを。
そしてようやく私達がスタート地点に立ったのだということを。
web拍手 by FC2
素晴らしい完成度だ…素晴らしい…
ふぉぉぉ!なんという完成度!私の作品の中に出てきたキャラがでてるぅ!w
すごいです!w凄まじいです!wそして素晴らしい…wこうして改めて呼んでみるとすごいボリュームですよwたぶん私が渡してる1ファイルの2倍くらいあるかとw

しかし私のような作品とコラボしていただけるとはもう感謝感激です!第二部はもうイリアと入念な打ち合わせをしながら書いてますからねw何せ主人公は…w

こちらも白紙から書き始めて第一部以上に速度が遅いのでなかなかスムーズにいかないのが未熟な私の宿命なのですが この作品を励みに一気に書いて行きましょうぞ!第二部を心待ちにしてくださいね!あまり期待せずにww

[ 2012/05/25 10:44 ] [ 編集 ]
ありがとうございます( *・ω・)*_ _))ペコリン
>EGIL

(ΦωΦ)フフフ…
EGILの小説に出てきたキャラを使わせて頂きましたw
やっぱりジーンはいいキャラしてますねw
ただ短編で終わるにはちょっと長すぎたかなと(´ω`;)
EGILの小説には全然かなわないですわーw

まあでもようやく公開できてとりあえず一安心ですな(*´ェ`*)
第2部、期待して待ってますぞw
[ 2012/05/26 00:01 ] [ 編集 ]
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2011/10/18プレイ開始。
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